中国団体旅行の禁止を
静岡朝日テレビによると。
中国政府は新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、中国からの団体旅行を禁止しました。県内の観光施設も予約のキャンセルが相次いでいます。
●斉藤慎一朗記者:「中国からの便が到着する10分前です。しかし、国際線到着口には観光客を迎えるツアーガイドの姿はありません」 静岡空港は多くの観光客が訪れる春節にあわせて中国からの臨時便を運航しています。しかし、およそ170人乗りの 飛行機の中は空席が目立ち閑散としていました。
●搭乗者の女性:「30人くらいかな」「少ないです。少ないです」 県内の外国人宿泊客のうち中国人が占める割合は6割以上。しかし中国からの団体旅行が禁止された影響で、すでに宿泊施設には予約をキャンセルする連絡があり、今後、観光への影響が拡大するおそれもあります。
●県観光政策課・川口茂則課長:「1番多くの来訪があるのが中国からのお客様となる」「注意を高く持って、意識してみていかないといけない状況」 観光施設にも影響が出ています。春節が始まったおとといときのうの2日間で合わせて400人の中国人観光客が訪れた静岡市清水区のエスパルスドリームプラザ。しかし、きょうは団体客60人分の予約キャンセルが入ったといいます。
●エスパルスドリームプラザ販売促進課・坪井充課長:「団体旅行の禁止に関しては(今後)影響が出るのではないかと心配している。中国の方に喜ばれるコンテンツが多いので、このまま長引いてしまうと心配」 伊豆シャボテン動物公園では団体客230人分のキャンセルが。この規模のキャンセルは初めてだといいます。
●伊豆シャボテン公園営業部・里吉康二部長:「個人客の方がもっと影響が出ると思う」「去年の暮れの数字が良かっただけに1月の数字は期待していたがちょっと残念」 新型コロナウイルスの感染拡大は株価にも影響を与えています。きょうの東京株式市場は取引開始直後から売り注文が膨らみ、日経平均は一時500円以上値下がりしました。証券会社の担当者はSARSが流行した2003年と比較すると今回の影響はより大きいといいます。
●野村証券ウェルス・パート―ナー課・田島初課長代理:「当時(2003年)は訪日外国人の数が500万人くらいだったが、現在では3000万人近く日本にくるということで インバウンド需要の影響が非常に大きくなってきている」 県内の投資家は今回の動向をどう見ているのでしょうか。
●投資家の男性(56):「ドラッグストアに行くと個数制限とかあるので、マスクメーカーは(株価が)上がると思う」
●投資家の男性(71):「日本もかなり企業が(中国に)進出しているから、どんな風に進出してどんな営業をしている かを見極めていかないと」
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