武漢だけで患者数5000人との予測…新型コロナウイルスによる肺炎患者数

最悪の予測では、・・・・。

 

現代ビジネスによると。 

 

「武漢だけで患者数5000人」との予測  新型コロナウイルスによる肺炎患者数について、北海道大の研究チームは25日、「武漢市内だけで5000人を超える可能性が高い」との推計を発表している(https://www.sankei.com/life/news/200125/lif2001250034-n1.html)。  筆者も、12月に最初の患者が出たとされているわりには、現在の患者数がやや少ないと感じていた。海外で同時に多数の感染者が出ているのと考え合わせても、中国国内の感染者数が少ないように思える。北海道大の推計には一理あるのではないか。  ここで大胆とお思いかもしれないが、今後の患者数を予測してみよう。  当初、感染症の患者数は1人が2人、2人が4人、4人が8人とネズミ算のように指数関数的に増加する。しかし、ずっとそうなら、あっという間に中国人全体が感染してしまう。どこかで感染する人が少なくなり、頭打ちになる。患者の隔離が功を奏するからだ。  つまり、通常の感染症モデルにおいては、拡大の逆のフィードバックがあるので、発生当初だけ指数関数的な拡大を見せる「ロジスティック飽和モデル」になる。これは、かつて筆者が統計数理研究所にいたときに学んだことだ(http://www.ism.ac.jp/editsec/toukei/pdf/54-2-461.pdf)。  その手法で、2015年に韓国でのMERS感染者数を予測したグラフが、下記のものだ(https://www.j-cast.com/2015/06/11237529.html)。 

 

 今回も、2015年の韓国並みのデータがあれば、現段階でもかなり正確な予測ができるだろう。しかし、いかんせんデータ不足である。そこで、筆者の直感などを大胆に入れ込んで予測してみたので、その点を留意してもらいたい。  今のところ、PROJECTION1とPROJECTION2のふたつのシナリオを筆者は考えている。いずれも、2003年のSARSのときのように、最終的な患者数は1万人程度を想定している。  その場合、現在公表されている数字が過小であるとすれば、ここから1、2週間は患者数がどんどん増えていくと思われる。もし過小でなくても、まだまだ発生当初の段階なので、しばらくは患者がまるで指数関数的に増えていくように思えるだろう。  その数字に圧倒される人も多いかもしれない。

 

しかし、いま中国も必死に隔離政策を実行しており、1000万人都市の武漢は交通を遮断され、事実上隔離されている。発生源の中国でしっかり対応してもらわないと、隣国の日本での水際防御も完全にはできない。  これまで人類の歴史でも、新型の疾病に対して多くの場合、隔離という対応策が採られてきた。感染症の発生源は正確に突き止められない以上、それしか方法がないからだ。完璧な隔離はできないとしても、これで感染確率は低くなり、指数関数的な拡大は沈静化へ向かう。  あと1、2カ月すれば、患者数増加のペースは落ちてくるのではないか。4月に習近平国家主席が訪日する予定だが、そのときまでには、今ほどの混乱も少なくなっているだろう。

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