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羽生結弦、右足首靱帯損傷も「気持ちはファイナル」

日刊スポーツ によると。

 右足首の負傷を抱えながらグランプリ(GP)シリーズロシア杯を制した羽生結弦(23=ANA)が、フリーから一夜明け、エキシビションは辞退し、表彰式に出席した。チームドクターの触診により右足首の両側を痛めていることが判明したが、それでもGPファイナル(12月6日開幕、カナダ・バンクーバー)出場をあきらめない意思を示した。

フリーから一夜明け、羽生は衣装を着てスニーカーをはき、異例の松葉づえ姿で表彰台に立った。一番高い台に上がり、大声援を浴びると「ありがとう」とつぶやいた。表彰式後は上着も着ずに車に乗り込み、すぐ会場を後にした。

17日のフリーを控えた練習の際、4回転ループで転倒し、右足首を負傷。痛みを抱えてフリーを滑った。この日、羽生は日本連盟を通じ「気持ちはファイナルに向け、全力で治療します」とコメント。GPファイナル出場の意思を示したが、厳しい状況は変わらない。前夜、アイシングと患部圧迫を繰り返すなど治療に努めたが、腫れが生じた。エキシビションを辞退し、表彰式のみ出席した。

チームドクターによる触診により、右足首両側を痛めていることが分かった。モスクワの会場で取材に応じた日本連盟の小林芳子フィギュア強化部長は診断名を「前下脛腓(ぜんかけいひ)靱帯(じんたい)損傷」「三角靱帯損傷」「腓骨(ひこつ)筋腱(けん)損傷の疑い」と明かした。前日、羽生は「3週間は安静」と医師から指示があったと説明したが、詳しい検査はまだしておらず、今後の治療法や治癒までの期間は不透明だ。

強行出場したことで患部に負担はかかった。それでも必死に滑ったその思いは届けたい人へ届いていた。今季のフリーは06年トリノオリンピック金メダリスト、エフゲニー・プルシェンコ氏(36)の代表作「ニジンスキーに捧ぐ」の曲。会場に来られなかったプルシェンコ氏はインスタグラムを通じて「本当に君を誇りに思う。友人ユヅさんの早期の回復を願っているよ」とつづった。そのプルシェンコを指導した名将ミシン・コーチも、会場で羽生の演技を見て「とてもうれしかった」。羽生を「フィギュアスケート全種目の中の最高傑作」とたたえた。

GPファイナルだけでなく、中4週の全日本選手権(12月20日開幕)出場も危ぶまれる。16年はインフルエンザ、17年は右足首のけがで欠場。今年欠場となった場合でも、3枠の世界選手権代表に特例で選出される可能性があるが、小林強化部長は「私1人だけでは決められない」とした。

羽生結弦、良質になった4回転サルコー…まとめ方上手に

スポニチアネックスによると。

 羽生の演技は素晴らしかった。前回のフィンランド大会では、やや上がり損ねたような感じだった冒頭の4回転サルコーはさらに良質になり、軸が少し傾いていたトリプルアクセルも入り方を変えて、前回よりも高いGOE(出来栄え評価)を獲得した。トーループの連続ジャンプは最初の4回転を降りた時に、少しかかとの方に重心が行ったので一瞬ヒヤリとしたが、そこからしっかり3回転を跳び、着氷の乱れも上手に振り付けにつなげてプラスのGOEを稼いだ。

 前回はターンを一つ失敗して取りこぼしたステップも、今回は丁寧にまとめて文句なしのレベル4。前回を上回る高得点も当然だろう。恐らく今回は本人も満足のいく演技だったのではないか。高いレベルの選手なので、もちろんどんな時でも課題は持っているだろうが、演技点でも10点をつけた審判がいるし、本当に今回の演技は素晴らしかった。

 五輪連覇で区切りがついたことで、何か一つ乗り越えたような印象を受けた。以前にも増して貫禄が出てきたし、いい意味でまとめ方が上手になった。フリーに向けても現時点では不安は見当たらない。どんな高得点が出るのか楽しみだ

羽生結弦、決戦の地到着…連勝へ「フィンランド以上のものを」

サンケイスポーツ によると。

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦、ロシア杯(16日開幕)に出場する羽生結弦(23)=ANA=が当地の空港に到着し、「(世界最高得点を記録したGP第3戦の)フィンランドでできた内容以上のものをやろうというのが一番の目標」と力を込めた。

 昨年は自身GP2戦目の公式練習で右足首を負傷したが、「昨年みたいなことにならないように気をつけます」と笑顔。表彰台に立てばGPファイナル(12月6-8日、バンクーバー)行きが決まる。「一つ一つ丁寧に頑張りたい」。16日にショートプログラム、17日にフリーが行われる。

羽生結弦の「お気に入り」オルゴール…名演の曲収録

朝日新聞デジタル によると。

 国民栄誉賞を受賞したフィギュアスケートの羽生結弦選手(23)が収録曲やデザインを監修したオルゴールを、長野県下諏訪町の会社が作った。予約販売分はすでに完売する人気。17日から専用サイトや店頭で通常販売される。

 製造したのは、世界でも有数のオルゴールメーカー「日本電産サンキョー」。平昌冬季五輪のスピードスケート女子で二つの金メダルを獲得した高木菜那選手らが所属しており、スケート競技のつながりで羽生選手の起用を思い立ったという。

 収録された楽曲は、ショートプログラムでの「ショパンのバラード1番ト長調」と、フリースケーティングでの映画「陰陽師」サウンドトラックより「SEIMEI」。いずれも、羽生選手の「お気に入り」の部分が奏でられる。外装には、「YUZURU 羽生結弦写真集」の撮影を担当したフォトグラファーの能登直さんによる2017―18シーズンの競技写真が使われている。

 オルゴールは3種類で、価格は2200円~4万5千円(税抜き)。ガラス製のものや、ジュエリーケースとして使えるタイプなどがある。

 同社のオルゴール販売ECサイト「オルゴールギャラリー」や、下諏訪町の同社オルゴール記念館「すわのね」で販売される。(鶴信吾)

羽生結弦、今季初戦ヒヤヒヤ逃げ切り…ふがいなさに「火が灯った」

スポニチアネックス によると。

 男子フリーが行われ、SP1位の五輪王者、羽生結弦(23=ANA)は165・91点のフリー2位にとどまったが、合計263・65点で逃げ切り、今季初戦を優勝で飾った。サルコーで転倒するなど4回転ジャンプ2つでミスが出て、得点は伸ばせなかった。今季は「楽しむ」をテーマに掲げていたが、低調な内容に悔しさをむき出しにした。

 伝説のプログラムの始まりとしては、とても納得できる出来ではなかった。ふがいない演技を終えた羽生は左手を下ろすと顔をしかめて、ほえた。「実力不足です。素晴らしいプログラムなのに、きれいな終わり方ができず、凄く申し訳ない」と悔しがった。

 幼い頃から憧れだった06年トリノ五輪金メダルのプルシェンコ(ロシア)の代表作「ニジンスキーに捧(ささ)ぐ」をアレンジした「Origin(オリジン)」。荘厳な曲に乗って、前半のループとトーループの2つの4回転ジャンプに成功した。しかし、中盤の4回転サルコーで転倒。さらに規定で基礎点が0・8倍になることを承知で「自分にでき得る最高のコンビネーションジャンプ」と4回転トーループ―トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を狙いにいったが、4回転が2回転になって連続ジャンプにできない失敗に終わった。

 ルール改正で30秒短い4分になり、要素をこなすためにせわしなく動かざるを得なかった。切れがなくなり「このプログラムに対する体力がない」。踏み切りと着氷の際に、昨季負傷した右足首に負担がかかる高得点のルッツは回避した構成にしており、練習も積み切れていない状態だった。

 SPの貯金で何とか逃げ切り、2月の平昌五輪以来7カ月ぶりとなる復帰戦を飾ることはできた。だが、同じクラブで練習する7歳下の後輩、車俊煥(韓国)に3・87点差と迫られた。五輪で2連覇を成し遂げて迎えた今季は結果にこだわらず「自分のために滑る」「楽しむ」ことをテーマに据えていたものの、心中穏やかではいられない。「今は勝ちたいしかない。これが一番自分らしいのかもしれない」。表彰式では自分より背の高い2人への対抗心からか背伸びするなどした絶対王者は、勝負への熱い気持ちをかきたてられた。

 次戦はGPシリーズ第3戦のフィンランド大会(11月2〜4日、ヘルシンキ)。「五輪が終わって抜けていた気持ちの部分でまた自分の中に火が灯(とも)った。本当に火を付けられたような状態。最短で強くなりたい」とまくし立てた王者の目は輝いていた。