4月 152017
 

産経新聞 によると。

 現役引退を表明したフィギュアスケート女子の浅田真央さんにとって、最後の大会となったのが昨年12月の全日本選手権だった。

 今シーズンはグランプリ(GP)シリーズ2試合が海外での出場となったため、国内で最初で最後の公式戦だった。

 今季はGP2試合とも調子は上がらず、GPファイナル進出も逃した。

 にもかかわらず、全日本ではトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に挑戦すると公言した。左膝痛もあって前半戦は組み込めなかった大技の解禁に注目が集まった。

 大会前、関係者からある情報が寄せられた。

 浅田さんが極秘裏に元五輪選手の男子コーチからジャンプの指導を受けているという。彼女の苦悩が見て取れた。何よりトリプルアクセルへの執念を感じさせた。

 復帰した昨季はいきなりGPの中国杯で優勝した。3度の世界女王に輝いた実力がさびついていないことを見せつけた。だが、そこから調子が上向いていくことはなかった。

 トリノ五輪金メダルの荒川静香さんは「フィジカル的なことでいえば、20代なら競技に支障をきたすほどの影響はないと思う。だけど、彼女の場合はトップで戦う重圧などがプラスされていた」と推し量った。

 思えば、全日本でのトリプルアクセルに進退をかけていたのかもしれない。結果は、ショートプログラム(SP)もフリーも失敗した。自己最低の12位に終わり、12日の引退会見でも「あぁ、もういいんじゃないかなと思えた」「あぁ、終わったんだなと思った」と引き際を悟ったことを明かした。

 浅田さんは会見の場で、支えてくれた人たち、ファンの人たちへ「感謝」という言葉を何度も使った。

 ソチ五輪シーズンには、「集大成」として臨んだ。あのときはシーズン開幕前にその意思を示し、ファンと一緒に“ラストシーズン”を戦った。今回はそれがかなわなかった。だからこそ、会見で「感謝」という言葉を冒頭から使ったのだろう。

 「天真爛漫(らんまん)」だった少女が、気遣いができる26歳の女性になっていた。多くの日本人がそれだけ長い年月の成長過程を見守りつつ、応援を続けてきた。まさに類い希なアスリートだった。

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