高橋大輔、ここが自分が望んで戻った戦いの舞台だ。

デイリースポーツ によると。

118・54点で4位、1位だった7日のショートプログラム(SP)と合わせて合計195・82点で復帰初戦を総合3位で終えた。2度の転倒などミスが相次いだものの、ステップや表現力で観客を沸かせ、全日本選手権(12月・大阪)の出場権がかかる西日本選手権(11月1~4日、名古屋)への進出を決めた。優勝は206・80点の友野一希(20)=同大=だった。

 悔しさと、何とか滑りきった安ど感。ない交ぜになった感情があふれ出た。泣き笑いのような表情で高橋が演技を終えた。「最低ですね。練習でもここまでボロボロはなかった」と言いながらも悲壮感はない。「これが試合の緊張感。SP、フリーと2日続けてやる難しさだと思う」。ここが自分が望んで戻った戦いの舞台だ。

 首位発進したSPではジャンプをすべて着氷した。しかし、フリーは冒頭の3回転フリップ-3回転トーループの成功後、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で2度転倒。後半のジャンプは回転不足やGOEの減点が相次いだ。

 一方で、圧巻だったのは表現力だ。黒い衣装でフリー曲「ペール・グリーン・ゴースツ」の荘厳な世界観に観客を引き込んだ。演技構成点は断トツの81・0点と引退前に近い点を出した。

 今回は8月に発症した左足肉離れの影響があったが、今後は「4回転を含めてやっていきたい」と歩を進める。長光歌子コーチは「すべての状況がそろってくれたら絶対できてくる。サルコーとフリップで挑戦したい」と、日本では宇野昌磨(トヨタ自動車)だけが試合で成功している高難度の4回転フリップも視野に入れる。

 目標の全日本選手権最終グループへ「マジで、このままじゃ本当にヤバイ」と汗をぬぐいながらも「すごく充実した時間を過ごせているなと思う」と高橋。転びながらつまずきながらの復帰ロード。32歳にはそれを楽しむ強さがある。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です