4月 292017
 

読売新聞(ヨミウリオンライン)によると。

 2020年東京オリンピック・パラリンピックを目指し、日々鍛錬を続けるスポーツ選手たち。技術力や身体力はもちろん、メンタルトレーニングを自らに課し、よりタフな精神力をつけて試合に臨む選手も少なくない。さらに、注目選手は試合外でもその一挙一動が世間の話題となる。ファンらの反応がネットであっという間に拡散される今、スポーツ選手に求められる“第三の能力”は「メディア対応力」だ。

 記者「トリプルアクセルに声をかけるとしたら?」
 浅田真央さん「難しい……(笑)。トリプルアクセルに声をかけるんですよね(笑)。なんでもっと簡単に跳ばせてくれないのって感じ」

 4月12日、フィギュアスケート女子・バンクーバーオリンピック銀メダリストの浅田真央さんが、現役引退表明の記者会見を東京都内で開いた時の質疑応答の一場面だ。

 会見では約1時間にわたり、「引退を決めたきっかけは?」「ソチオリンピックのフリー演技を終えた瞬間の気持ちは?」「(長年のライバルだった)金キム妍児ヨナ選手への思いを」などの質問が記者から矢継ぎ早に出された。いやな顔一つせず、すべてに丁寧に答えていった浅田さん。終始毅然きぜんとしたその姿勢に、感銘を受けた人も多いだろう。

 浅田さんの代名詞とも言えるトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)については、既に一通り答えた後に“変化球”的な冒頭の問いが投げかけられた。浅田さんは少し答えに困っている様子を見せつつも、聞く人の印象に残る一言を口にしたのだ。

河合さん(4月17日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで、高梨義之撮影)
「さわやかで礼儀正しい」イメージを壊すな
 「浅田さんはあの会見で答えにくそうな質問が来ても、きちんと受け答えをしようとしていた、まさに“お手本”です。『うまく答えてやろう』などとあわてて変な発言をしてしまうより、困ったら正直に『わかりません』と答えたほうが、誠実さが伝わります」と話すのは、河合彩・日テレ学院講師だ。

 4月17日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンターで行われた「アスリート向けメディアトレーニング」(読売新聞東京本社主催)。河合さんは指導役として、バレーボールの全日本男子チームメンバー24人に「インタビューの心得」を説いた。

 元フィギュアスケート・アイスダンスの選手で、1998年長野オリンピックに日本代表で出場した河合さん。米国などの選手は以前から受けていたメディアトレーニングだが、長野オリンピック開催時の河合さんは当時未経験で、記者の質問の意味がわからないのに恥ずかしくて問い返すこともできず、的外れな対応になってしまったこともあるという。その後、日本テレビに入社し、アナウンサーの経験も積み、メディア側の事情にも詳しい「伝えるプロ」になった。

 河合さんは「スポーツ選手は一般に『さわやかで礼儀正しい』イメージを持たれており、そこから少しでも外れた言動をしてしまうと競技と関係なくバッシングされてしまうこともあります。一生懸命練習している毎日を台無しにしてほしくありません。普段のがんばる姿がそのまま伝わるよう、世間に向けてどんなイメージを発信していくかのトレーニングは大切です」と話す。

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